その長距離列車のコンパートメントに乗り込むと、もう既に先客がいた。彼(壮年の男性)は極東欧の街の夕焼け空を、とはいってもその時はもう19時台も半ばを過ぎていたけれど、憂いを帯びた目付きで眺めていた。列車の中で酒を飲み明かす心積もりでいた僕と友…
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