12月・1月に読んだもの
1月
<漫画>120冊
阿部洋一「橙は、半透明に二度寝する」(2)
新井英樹「キーチVS」(6)~(11)「なぎさにて」(1)
安藤ゆき「町田くんの世界」(1)
泉昌之「かっこいいスキヤキ」
いましろたかし「盆堀さん」
大月悠佑子「ど根性ガエルの娘」(1)
大澄剛「このゆびとまれ」(1)~(3)
片山ユキオ「花もて語れ」(1)~(13)
唐沢なをき「マンガ家総進撃」(1)~(3)「まんが極道」(1)
恵三朗・草水敏「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」(1)~(4)
小池桂一「HEAVEN'S DOOR」
コトヤマ「だがしかし」(4)
近藤ようこ「五色の舟」「宝の嫁」
佐々大河「ふしぎの国のバード」(1)
沙村広明「波よ聞いてくれ」(1)
しりあがり寿「方舟」
鈴木小波「ホクサイと飯」「燐寸少女」(1)~(2)
たかぎ七彦「アンゴルモア 元寇合戦記」(1)~(4)
田亀源五郎「弟の夫」(1)(2)
竹良実「辺獄のシュヴェスタ」(1)(2)
田辺剛・カリブsong「サウダージ」
土山しげる「怒りのグルメ」
羽生生純「ワガランナァー」
永田礼路「螺旋仕掛けの海」(1)
野田サトル「ゴールデンカムイ」(5)
松田洋子「私を連れて逃げて、お願い。」(1)(2)
眉月じゅん「恋は雨上がりのように」(1)~(3)
丸尾末広「瓶詰の地獄」「芋虫」「パノラマ島綺譚」
丸山薫「ストレニュアス・ライフ」
水木しげる「私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝」「水木しげるのニッポン幸福哀歌」
三好銀「海辺へ行く道 夏」
室井大資「ブラステッド」(1)(2)
百名哲「冬の終わり、青の匂い」
安永知澄「あのころ、白く溶けてく」「やさしいからだ」(1)~(3)
山田参助「あれよ星屑」(1)~(4)
山本直樹「学校」
横山旬「白い狸 横山旬作品集」「変身!」(1)(2)
<小説>10冊
阿刀田高「ナポレオン狂」
井上ひさし「喜劇役者たち」
筒井康隆「文学部唯野教授」「日本以外全部沈没 ~パニック短編集~」「残像に口紅を」「おれに関する噂」「エロチック街道」「くたばれPTA」「東海道戦争」「夢の木坂分岐点」
12月
<漫画>44冊
青山景「ストロボライト」
阿部共実「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」(1)(2)
阿部洋一「阿部洋一短編集 オニクジョ」
イシデ電「逆流主婦ワイフ」(1)
ウラモトユウコ「彼女のカーブ」
岡崎二郎「大平面の小さな罪」
九井諒子「ダンジョン飯」(2)
コトヤマ「だがしかし」(1)~(3)
桜玉吉「漫喫漫玉日記 深夜便」
高田築「野ばら」(1)(2)
田辺剛「魔犬 ラヴクラフト傑作集」
中山ホメオパシー「抱かれたい道場」「もっと!抱かれたい道場」
日本橋ヨヲコ「粋奥」
松浦だるま「累」(6)(7)
松田洋子「好きだけじゃ続かない」
水あさと「宮田書店にようこそ! 水あさと短編集」
宮崎夏次系「変身のニュース」
森泉岳土「耳は忘れない」
柳本光晴「女の子が死ぬ話」
<小説>8冊
筒井康隆「虚構船団」「虚人たち」「ヨッパ谷への降下」「家族場面」
向田邦子「思い出トランプ」
この2か月は、卒論とかが忙しくてあまり量を読めませんでした。
なお、面白かった作品はありすぎるので逐一挙げませんが、
適当に数個取り上げるならば
町田くんの「人を愛する才能」に嫉妬しつつも、実にカッコいい生き様に惚れました。いつか町田くんのように、とても優しい人間になりたいです。
花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 片山ユキオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: コミック
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この1年で最も泣いた作品。特に12巻は完全に強制号泣装置だと思います。「自分の人生を救うために、とりあえず漫画読もう!」と決心するきっかけになりました。
江戸時代において儒教がどんな立ち位置を占めていたのか、の話が興味深く、各々のキャラクターが自らの「義」のために苦悩する姿もとても素晴らしいです。
今のジャンプで最も面白い作品だと思います。バトル漫画の極北(と勝手に思っている)。
大平面の小さな罪<大平面の小さな罪> (ビームコミックス(ハルタ))
- 作者: 岡崎二郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
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読んだ瞬間、「あ、自分岡崎先生の作品全部好きだ」と確信しました。
「後味が悪い作品」がとても好きなのですが、この作品は単なる露悪趣味に陥ることなく、一人の「死」を誠実に丹念に描いているのがとても良いと思いました。自分の中ではなんとなく町田康の「告白」と同じカテゴリに入るのですが、なんというカテゴリなのかよくわからない。
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(2)(少年チャンピオン・コミックス・タップ!)
- 作者: 阿部共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: コミック
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「8304」「7759」の2編に完全に殺されました。言葉にできない。
アカデミズム風刺、ドタバタブラックコメディー、そしてなぜか文芸評論理論の入門書が悪魔合体したという奇天烈な一品。とりあえずT・イーグルトンの「文学とは何か」を今年度中に読みたい。
自分が今まで読んだ中での筒井康隆の最高傑作の双璧の片割れ(もう一つは「パプリカ」)。筒井さんの小説は全ての既存の枠組みから逸脱しようという意思が感じられて、次に何が起きるか本当に予測できなくて楽しいです。
ちなみに、2015年発売のマイベスト漫画は
室井大資「秋津」
野田サトル「ゴールデンカムイ」
阿部共実「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」
でした。今年こそはもっと漫画を沢山楽しめればと思います。